Martell(マーテル)のコニャック

HennesyRemy Martin と書いたので、次は Martell
創業が1715年と Remy Martin(1724年) より少し前だがほぼ同時代。ちなみに Hennessy は1765年。
特徴的なのはその畑で、Borderie(ボルドリ)地域にある。
格的には、Grande, Petite 両 Champage の下ということになっていて、確かに繊細さには欠けるものの、両 Champage にはない力強さをもったコニャックが作られる。
中でも、CORDON BLEU(コルドンブルー)は、華やかさと力強さのバランスが高次元でミックスしており、個人的にはかなり気に入っている。< br />

一方、下のほうのクラスでは VSOP がお勧め。

しっかりしたボルドリ感を味わえる銘酒ではあるが、残念なことにコストパフォーマンスはあまり高くない。
リンクでは極力安いところにしたが、それでも4,380円。
5,000円以上だとちょっと考えてしまうかも。
一方、コルドンブルーの上には、XO Supreme(XOシュープリーム、XOシュプレム?)があるが、Remy Martin 同様、上品に仕上げすぎて個性が消えてしまっている

と言う訳で、Martell なら CORDON BLEU と言った感じである。

Remy Martin(レミーマルタン)のコニャック

先日Hennessについて書いたので、今回は Remy Martin(レミーマルタン)について。
Remy Martin といえば、日本でのメジャーさで Hennessy と双璧をなす。
特にV.S.O.P.のダークグリーンフロスティーボトルは誰もが一度は見たことがあるのではないだろうか。

Remy Martin は、コニャック地方で約300年ほど続いている老舗の一つ。
Grande Champagne (50%以上)と Petite Champagne だけからなるものを売りにしており、これを Fine Champagne 規格と呼ぶ事を強引に認めさせた経緯がある。
酒質はクラスによってずいぶん変わるが、上記V.S.O.P.は、割と甘め、クラスが上がっていくとスッキリ感が増していき、トップクラスであり、フラッグシップにもなっているルイ十三世になると、非常にサラリとした感覚になる。

この傾向は同じXOクラスでも Hennessy XO がねっとりした甘口なのの対し、Remy Martin XO は、スッキリした味わいで特徴的である。

個人的には甘口が好きなので、Remy Martin なら XO より VSOP のほうが、XO なら Remy より Hennessy のほうが好みである。

幸せを呼ぶお酒

昨日とある集まりがあったので、コニャックを好きになりそうな人を2次会で半ば強引にバーに連れて行き、普及活動。
飲んだのは、MARTELL CORDON BLEU(マーテル コルドンブルー)と、Jean Fillioux TRES VIEUX(ジャンフィユー トレヴュー)。

 
コニャックは葡萄(ワイン)を蒸留して作られる事、華やかで甘い香りが楽しめるお酒である事、二日酔いしにくいこと、寝酒として飲めば幸せな感覚で眠れる事、思っているより断然安上がりで済む事など、初心者向けにあれこれ熱く語る(笑)。
特に力が入るのは、やはりその幸せ感。
最近、Frapin VSOP ばかり飲んでいた上、たまに飲むジャンフィユーはレゼルヴファミリアルばかりだったのだが、久々にトレヴューを飲むと、これまたうまい。
もちろん、コルドンブルーも十分美味しいのであるが、やはりジャンフィユーの幸せ感は断然高い。
そんな中、同行者にも理解を得られ、しっかり信者になった様子だったのでめでたし、めでたし。

PIERRE BALMAIN VSOP

これは、たまたまヤフオクで出会ったのだが、調べるとネットでも普通に変える。

PIERRE BALMAIN VSOP

まったく期待感も無く、見聞を広げるだけのつもりでいたのだが、飲んでみるとこれが実に素晴らしい。
もちろん、「ピエールバルマン」が、自分で作っている訳ではなく、Tercinier (テルシニエール)家の手になるそうな。
熟成が浅いためか、少し大振りのグラスのほうが楽しめる。

【リーデル】 ヴィノムシリーズブルゴーニュ

●PIERRE BALMAIN VSOP(ピエールバルマン VSOP)
1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5. 総合(幸せ度)
☆☆☆☆
予想を超える華やかな芳香、その香りに負けないしっかりした味わい。
基本は、軽やかスッキリ系。カラメル加糖は最小限に抑えながらも、葡萄の甘みが味わえる。
この価格帯ではありえない上品な飲み口。
OTRAD VSOP が高くなってしまった今、自信をもってお勧め出来る最低価格帯コニャックである。
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お勧めコニャック2009 まとめ

いよいよ2009年も残りわずか。
本ブログもありがたいことに結構アクセスいただいている。
どんなところが多く見られているかと調べると「お勧め」カテゴリが圧倒的に多い。
そこで、すでにリンク切れもあるのでこれをアップデート。
時期的に2010のほうがいいかもと思ったのだが、来年検索からきて古い、となるより、今年の総まとめと言う意味も込めて2009。
ただ、全体的には高値傾向なうえ、種類も減ってしまった。
その代わり、超お勧めばかり。
¥2,000~¥3,000

Frapin V.S.O.P.(フラパン VSOP)

左のアフィリエイトにもトップに載せているコストパフォーマンス抜群の1本。
コニャック地方の古くからの名門フラパン家による、Grande Champagne のみからなるVSOP。
その若い格付けからは想像出来ない、しっかりした香りと熟成感は、並みいる他の格上コニャックを軽く凌駕するものがある。
基本はスッキリで、軽やかな甘口、非常に幸せ感が高い。
OTARD VSOP は安いところでも2,498円となってしまった。たった500円の違いなら断然 Frapin VSOP がお勧めなので除外
※Remy Martin VSOP, Martell VSOP は安いところでも 3,000円を越えてしまった
¥3,000~¥5,000

Jean Fillioux COQ D’Or(ジャンフィユー コックドール)

名門ジャンフィユーの廉価版。数年前までは下の価格帯だったが、ユーロ高でこの価格帯に。今度は円高で下がってほしいが今ひとつ下がりきれない。
とはいえ、Grande Champagne の特徴もしっかり持った軽やかでシャープな味わい。
¥5,000~¥8000

Jean Fillioux Tres Vieux(ジャンフィユー トレヴュー)

これまたユーロ高で随分高くなってしまった。円高で少しは下がって来たもののまだ7,000円程度とちょっと高い。
しかし、熟成20~25年の Grande Champagne をしっかり味わえる。決して重すぎないが、しっかりとした深い味わいと、ふわーっと広がる芳香が幸せの境地に誘ってくれる。

Domaine Frapin Vieille Grand Champagne(ドメーヌフラパン ヴィエイユグランドシャンパーニュ)

フラパンの中間クラス。これまた微妙に高い感もあるが、このクラスとしては香り、味わいのバランスも高く、お勧めできる。
¥8,000~

Jean Fillioux Reserve Familiale(ジャンフィユー レゼルブファミリアル)

このブログでも絶賛の1本。その圧倒的な芳香と深い味わいは他の追随を許さない。
なぜ、他のコニャックメーカーはこれを真似しないのかと思ったものだが、真似しようにも真似の出来ない高次元の作品だと気付いた。
グラスに注いだ瞬間から周囲にやわらかい香りを広げ、飲み終えたグラスでさえしばらく芳香を放ち続ける。
一口含むとこれまた口の中にも幸せ感が広がる。
誰にでも自信をもってお勧めできる。

トゥール・ダルジャン競売、1788年コニャックが2万5000ユーロ

鴨料理で有名なパリの一つ星レストラン「La Tour d’Argent」(すでに三ツ星ではない)で、この12/7、8に所蔵するワインのうち約4%、15,000本を在庫調整としてオークションに。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20091028-OYT8T00518.htm
この事自体は、ワイン通の間で有名だったようだが、もちろん私はまったく関心がなかった。
ところが、最高値で落札されたものがコニャックだと言う事なのでここのネタにと。
当該品は上記記事にもある落札予想価格2500~3000ユーロの「クロ・デュ・グリフェ 1788」。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20091210-OYT8T00493.htm
フランス革命前年の1788年、今から200年以上前ではあるが、個人的に興味があるのはボトルの古さではなく、熟成期間であるがそれは不明。
そもそも「Clos du Gryphees」で検索しても情報無し。
ただ、これが50年以上の熟成とは考えにくい。
しかも例えトゥールダルジャンのカーヴで理想的な保存状態だったとしてさえアルコール分や香りも随分飛んでいる事だろう。
単にコレクターズアイテムなのだろう。
というか、飲む訳ないか…

Hennessy(ヘネシー)のコニャック

Hennessy(ヘネシー)と言えば、コニャック界最大のメーカー。
LVMH(Moet Hennessy Louis Vitton、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループの一角を担い、同社のホームページによると世界コニャック市場の41%を占めているそうな。
同社の所有する畑は600ha以上あるが、これだけではまったく足りないので、ほとんどは周辺農家からの買い上げとなっている。
ここで凄いのが、それだけの畑からの寄せ集めで、常に一定の香り、味わいをキープしている事である。
ワインなどは、畑のみならず、年や作り手によっても味が変わるというのにである。
コニャックはワインを蒸留して作るのであるから、熟成後の樽出し原酒はそれだけバラエティに富んでいる。
そこからブランド特有のコニャックを作り上げるのがブレンダーと言われる職人である。
ヘネシー家は創業当初からジャンフィユー家にブレンドを任せてきた。
ヘネシーというと、一般の人は高級酒のイメージを持っているが、ちょっと詳しい人だとやや小馬鹿にする帰来があるが、それだけの量を作りながら、毎年同じクォリティのコニャックを作り出しているブレンド技術が恐るべき技術であることに疑いを挟む余地は無い。
このブログではヴィンテージコニャックの Hennessy 1972 くらいしか取り上げていないが、メジャーなコニャックしか知らない頃は、Hennessy XO を一番気に入って飲んでいたものである。
ただ、この様なメジャーなものは、誰でも飲んでいるだろうからわざわざ評価するまでもないだろうということで取り上げていない。
とは言え、私自身、今でもあまりコニャックを置いてないバーなどに行ったときなど、上記XOをおいしく飲ませていただいている。
ちなみに、VSOPは Privilege(プリヴィレッジ)というものと、Fine Champagne(フィーヌシャンパーニュ)という2種類があり、これらはまったく別物である。
前者はいわゆる短期熟成ブレンドものであるが、後者は名前の示すとおり、Grande Champagne, Petite Champagne の原酒だけからなるすっきりと上品な味わいに仕上がっており、明らかに一般のVSOPよりは格上である。
(もちろん Frapin VSOP はさらに格上)
という言うわけで、ここで取り上げていないからと言って私がヘネシーのコニャックを嫌いな訳ではないことを書いておこう。