アーカイブ

DUDOGNON Vieille Reserve

先日近所の方と、その方の行きつけのバーで飲む機会があった。
コニャックを、というとまずは軽めのものから、と言って出されたのがこの DUDOGNON Vieille Reserve(デュドニョン ヴィエイユレゼルヴ)。
そもそも DUDOGNON など聞いた事も無かったし、発音もかなりややこしいが、ラベルには GRANDE CHAMPAGNE の文字が。
軽めと言われたが、しっかり GRANDE CHAMPAGNE の華やかさ、それなりの熟成を感じさせるランシオと相まって非常にすばらしい味わい。
帰って来て調べると、S.A.R.L. COGNAC DUDOGNON – CL は、1776年からある老舗のようだ。
Vieille Reserve は上記のサイトからすると20年熟成らしい。
●DUDOGNON Vieille Reserve
1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に 残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5. 総合(幸せ度)
☆☆☆☆
久々の新規銘柄は、大変すばらしいものだった。まったく期待していなかったのだが、GRANDE CHAMPAGNE の名に恥じない繊細な華やかさと、しっかりした熟成感、シャープでやや甘めといったところ。
味わいは少し寂しいものの、十分幸せ度の高いものといえる。

Otard(オタール)のコニャック

メジャーコニャックメーカーシリーズ、今回はOtard(オタール)。
コニャック地方の中心を流れるシャラント川沿いにある古城、シャトー・ド・コニャック。
元はフランソワ1世が持っていたもの。国に没収されたものをオタール男爵が1796年にコニャック製造所として購入。
その3mにもおよぶ厚い石の壁で通年の平均気温が15度、シャラント川がもたらす90%という非常に高い湿度がコニャックの熟成に非常に向いているとある。
ボトル形状はハクション大魔王の壺(古くてスイマセン)のような特徴的なもの。
グラスの内側を滴る「足」の形状からデザインされたそうな。
基本的な酒質傾向は甘め、熟成初期に小型の新樽を使うため樽香が強めといった特徴がある。
VSOPは、とにかくその安さが特徴。
とはいえ、ちょっと前までは2,000円程度だったものが、今は安い所でも 2,497円。
一応、Fine Champagne(Grande champagne 50%以上+Petite Champagneのみ)ということになっているが、その特徴は薄い。

Napoleo は、VSOP に比較すると、大分熟成感がある。ちなみになぜか Grande Champagne, Petite Champagne, Borderies, Fins Bois のブレンド。

XO も Grande Champagne に Borderies でのスミレの香り付け、Fins Bois での力強さ付加をおこない、それなりの複雑さを出している。
非常に樽香が強く、甘口でしっかりとした熟成感が楽しめる割にはお手頃価格でありお勧め。

Remy Martin subZERO

これはコニャックの銘柄ではなく、飲み方。
なにやらRemy Martin VSOPのボトルに付いて来た小さな紙に書いてあった。

「フリーザーで冷やして飲む。
 レミーマルタンVSOPの新しい飲み方です。」
だそうな。
本家にも載っている
http://www.remy.com/the-aromatic-heart-of-cognac/how-to-drink-remy-martin.php
一般的には、常温で立ち昇る香りを楽しむものとされているコニャック。
冷やせばそれだけ香りの立ちが悪くなる。
なので、それってどうよ?と思いながらも試してみる事に。
それ用にとボトルに付いて来た小さなグラスに入れて冷やしてみた。
ちょっと温度が低かったのか、シャーベット状に固まってしまった。
つまんで「食べて」みると、予想通り香りは乏しい。
逆にアルコール感は薄れる。
なので、デザート等にはいいのかも。
で、これを室温に放置して溶かしてみると、確かにスッキリ。
意外と侮れない。
コニャックでハイボールと同様、飲み口も軽く、クイクイいける感じ。
風呂上りにも爽やか。
もちろん、香りの立ちは弱くなるが、これはこれでありかも

Martell(マーテル)のコニャック

HennesyRemy Martin と書いたので、次は Martell
創業が1715年と Remy Martin(1724年) より少し前だがほぼ同時代。ちなみに Hennessy は1765年。
特徴的なのはその畑で、Borderie(ボルドリ)地域にある。
格的には、Grande, Petite 両 Champage の下ということになっていて、確かに繊細さには欠けるものの、両 Champage にはない力強さをもったコニャックが作られる。
中でも、CORDON BLEU(コルドンブルー)は、華やかさと力強さのバランスが高次元でミックスしており、個人的にはかなり気に入っている。< br />

一方、下のほうのクラスでは VSOP がお勧め。

しっかりしたボルドリ感を味わえる銘酒ではあるが、残念なことにコストパフォーマンスはあまり高くない。
リンクでは極力安いところにしたが、それでも4,380円。
5,000円以上だとちょっと考えてしまうかも。
一方、コルドンブルーの上には、XO Supreme(XOシュープリーム、XOシュプレム?)があるが、Remy Martin 同様、上品に仕上げすぎて個性が消えてしまっている

と言う訳で、Martell なら CORDON BLEU と言った感じである。

Remy Martin(レミーマルタン)のコニャック

先日Hennessについて書いたので、今回は Remy Martin(レミーマルタン)について。
Remy Martin といえば、日本でのメジャーさで Hennessy と双璧をなす。
特にV.S.O.P.のダークグリーンフロスティーボトルは誰もが一度は見たことがあるのではないだろうか。

Remy Martin は、コニャック地方で約300年ほど続いている老舗の一つ。
Grande Champagne (50%以上)と Petite Champagne だけからなるものを売りにしており、これを Fine Champagne 規格と呼ぶ事を強引に認めさせた経緯がある。
酒質はクラスによってずいぶん変わるが、上記V.S.O.P.は、割と甘め、クラスが上がっていくとスッキリ感が増していき、トップクラスであり、フラッグシップにもなっているルイ十三世になると、非常にサラリとした感覚になる。

この傾向は同じXOクラスでも Hennessy XO がねっとりした甘口なのの対し、Remy Martin XO は、スッキリした味わいで特徴的である。

個人的には甘口が好きなので、Remy Martin なら XO より VSOP のほうが、XO なら Remy より Hennessy のほうが好みである。

PIERRE BALMAIN VSOP

これは、たまたまヤフオクで出会ったのだが、調べるとネットでも普通に変える。

PIERRE BALMAIN VSOP

まったく期待感も無く、見聞を広げるだけのつもりでいたのだが、飲んでみるとこれが実に素晴らしい。
もちろん、「ピエールバルマン」が、自分で作っている訳ではなく、Tercinier (テルシニエール)家の手になるそうな。
熟成が浅いためか、少し大振りのグラスのほうが楽しめる。

【リーデル】 ヴィノムシリーズブルゴーニュ

●PIERRE BALMAIN VSOP(ピエールバルマン VSOP)
1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5. 総合(幸せ度)
☆☆☆☆
予想を超える華やかな芳香、その香りに負けないしっかりした味わい。
基本は、軽やかスッキリ系。カラメル加糖は最小限に抑えながらも、葡萄の甘みが味わえる。
この価格帯ではありえない上品な飲み口。
OTRAD VSOP が高くなってしまった今、自信をもってお勧め出来る最低価格帯コニャックである。
pb.jpg

Hennessy(ヘネシー)のコニャック

Hennessy(ヘネシー)と言えば、コニャック界最大のメーカー。
LVMH(Moet Hennessy Louis Vitton、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループの一角を担い、同社のホームページによると世界コニャック市場の41%を占めているそうな。
同社の所有する畑は600ha以上あるが、これだけではまったく足りないので、ほとんどは周辺農家からの買い上げとなっている。
ここで凄いのが、それだけの畑からの寄せ集めで、常に一定の香り、味わいをキープしている事である。
ワインなどは、畑のみならず、年や作り手によっても味が変わるというのにである。
コニャックはワインを蒸留して作るのであるから、熟成後の樽出し原酒はそれだけバラエティに富んでいる。
そこからブランド特有のコニャックを作り上げるのがブレンダーと言われる職人である。
ヘネシー家は創業当初からジャンフィユー家にブレンドを任せてきた。
ヘネシーというと、一般の人は高級酒のイメージを持っているが、ちょっと詳しい人だとやや小馬鹿にする帰来があるが、それだけの量を作りながら、毎年同じクォリティのコニャックを作り出しているブレンド技術が恐るべき技術であることに疑いを挟む余地は無い。
このブログではヴィンテージコニャックの Hennessy 1972 くらいしか取り上げていないが、メジャーなコニャックしか知らない頃は、Hennessy XO を一番気に入って飲んでいたものである。
ただ、この様なメジャーなものは、誰でも飲んでいるだろうからわざわざ評価するまでもないだろうということで取り上げていない。
とは言え、私自身、今でもあまりコニャックを置いてないバーなどに行ったときなど、上記XOをおいしく飲ませていただいている。
ちなみに、VSOPは Privilege(プリヴィレッジ)というものと、Fine Champagne(フィーヌシャンパーニュ)という2種類があり、これらはまったく別物である。
前者はいわゆる短期熟成ブレンドものであるが、後者は名前の示すとおり、Grande Champagne, Petite Champagne の原酒だけからなるすっきりと上品な味わいに仕上がっており、明らかに一般のVSOPよりは格上である。
(もちろん Frapin VSOP はさらに格上)
という言うわけで、ここで取り上げていないからと言って私がヘネシーのコニャックを嫌いな訳ではないことを書いておこう。