「フランス食の広場」なるメーリングリストを購読しているが、それによると
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ワイン・スピリッツ類の2006年の輸出実績は記録的
Vins et spiritueux: exportations records dopees par champagne et cognac
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フランスワイン・スピリッツ連盟(FEVS)の発表によると、2006年のフランスの
ワインとスピリッツの輸出金額は、前年を12.9%上回り、87億ユーロ(約1兆4千
億円)と、記録的な年となった。これはエアバス147機分に相当するという。
好調の主因は、シャンパーニュとコニャックの好調と、アジアや北米向けの輸
出が増加したことである。
ワイン類(スパークリングワインを含む)は、全体で前年に対し11.6%増の62億
ユーロ(約9,860億円)となった。
シャンパンの輸出金額は、前年に対し14.7%増の21億ユーロ(約3,400億円)で、
1999年の記録的なレベルまで回復した。
スティルワインも、中・高価格帯のワインの輸出が回復し、対前年9.9%増の39
億ユーロ(約6,200億円)となったが、ボージョレーとラングドック・ルーシヨ
ンは前年を下回った。
スピリッツ類は、前年に対し16.4%増の26億ユーロ(約4,090億円)となった。
中でも60%を占めるコニャックが対前年11.4%増と伸びたことが大きい。またフ
ランス製のウォッカが、金額ベースで118.7%増、数量でも30.6%増と大きな伸
びを示した。
輸出先は、主要10カ国で輸出全体の3/4以上を占めている。1位のアメリカは、
対前年22.2%増の20億ユーロ(約3,200億円)となり、好調の主因となった。2位
のイギリスも2年間の減少の後に回復し、8.2%増の15億ユーロ(約2,300億円)と
なった。輸出先で特に注目すべきことは、シンガポールや中国、香港などのア
ジア向けの強い伸びである。ワインだけでは、輸出先は1位イギリス、2位アメ
リカとなる。EU向けは47.6%と半分以下であり、FEVSは、市場が多様化してい
ることを指摘した。FEVSのCasteja会長は、「一時的に状況が好転したからと
いって、ワイン業界が始めた、スティルワインの継続的な競争力をつけるため
の対策をつきつめていく必要性を忘れてはならない」などと述べた。
(AFP,2/20;Vitisphere,2/20; Viti-Vini net,2/21;La journee
vinicole,2/21;aujourd'hui en France,2/21)
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だそうな。世界的にもコニャックはマイナーなんだろうと思っていたが、そうでもないらしい。