2008年09月04日

Remy Martin 1738

このところ目新しいものを飲んでいないため、久しぶりのテイスティング。
Remy Martin 1738(レミーマルタン 1738)

何やら4−20年熟成、ルイ王朝時代の味わい再現、コニャックを語るコニャックなんだそうな。
熟成年からするとVSOP(4ー12年)とXO(10ー37年)の間。最低熟成が4年ということはAOC的に言うとVSOPと言うことになる。

Remy Martin 1738

1.飲む前の香り
☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆

色は結構濃いが、これはカラメルによる着色だろう。ほぼ予想通り、XOのすっきりさではなく、VSOPの甘い感じに近い。
熟成年数の割にはほとんどXOのような値段なので、やや微妙な商品といえる。
個人的にはすっきりしすぎのXOよりしっとり甘めのこちらの方が好きではある。
ヘネシーのような重い甘さではなく、それなりに軽い甘さなので、結構飲みやすいと言えよう。

remymartin1738.jpg


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2008年07月11日

コニャック振興会

いつもの「しんこう」会は「親交」会だったが、文字通り「振興」会を開催。
コニャックを飲んでみたいという3人を連れ聖地エレヴァージュへ。

一人は先日引き込みつつある人、一人は普段黒糖焼酎を愛飲する人、一人は普段日本酒で、基本的に蒸留酒は飲まない人。

全てを正確に覚えていないが、頼んだのは概ね以下のもの。

Jean Fillioux Napoleon
(ジャンフィユー ナポレオン)
名門ジャンフィユーの入門クラス。とはいえ、同クラスの中での完成度は断然高い。
当ブログでのコメント

Jean Fillioux Tres Vieux
(ジャンフィユー トレヴュー)
ユーロ高のあおりで、やや高くなったとはいえ、今でもコニャックの中でもっともコストパフォーマンスは高いといえる。
当ブログでのコメント

Jean Fillioux Reserve Familiale
(ジャンフィユー レゼルブファミリアル)
現時点で私の知る限り究極の一品。
当ブログでのコメント

Martell Coldon Bleu
Grande Champagne 主体だったので、Borderie ものも
当ブログでのコメント

Frapin Napoleon(フラパン ナポレオン)
下記との比較のため。これもコストパフォーマンスは非常に高い

Domaine Frapin Vieille(ドメーヌフラパン ヴィエイユ)
熟成年の割に非常に完成度が高い
当ブログでのコメント

Ragnaud Sabourin Florilege(ラニョーサブラン フロリレージュ)
華やかな香りと味わいのバランスが極めて高度
当ブログでのコメント

LHERAUD 1950(レロー 1950)
今回初入荷。Petite Champagne が基本の Lheraud にあって、珍しく Grande Champagne もの。

FINE BOURGOGNE DRC 1979(フィーヌブルゴーニュ デーエルセー1979)
コニャックではないが、香りの華やかさでは素晴らしいものがある

Tres Vieille Reserve de Lafite Rothschild(トレヴィエイユ レゼルブ ドゥ ラフィット ロートシルト)
超1級ワインの作り手ラフィットの手になる100年もののコニャック


こうして挙げてみるとかなりの種類。基本は私の趣味をベースに香り重視で選んでいった。
どれも素晴らしく、皆絶賛の声が続く。
日本酒党の人にはやはり蒸留酒はかなり辛いようであったが、それなりに感激した様子。
他の2人は完全にその魅力に取り付かれた様子。

また少しコニャック人口を増やせたかも。
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2008年07月03日

Leopold Gourmel Essence de Gourmel Grande Champagne X.O.

これまた貰い物。いや、ちょっとずつ私がコニャック好きである事が知れ渡りつつあり、何かにつけて戴けるようになってきたかも。

とはいえ、これはかなりマニアックな選択。
Leopold Gourmel Essence de Gourmel Grande Champagne X.O.(レオポルドグルメル エサンスドグルメルグランドシャンパーニュXO)

レオポルドグルメルは、基本的にファンボア地区のシングルコニャックメーカーだが、これはグランドシャンパーニュの農家から葡萄を買ってきて、自家発酵、自家蒸留、自家瓶詰めというちょっと変わった経歴。

Leopold Gourmel Essence de Gourmel Grande Champagne X.O.

1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆

内側を焦がしてない樽で熟成していることもあり、色は薄い。
香りはまずまずだが、XOクラスとしては熟成感に乏しいと言わざるを得ない。
ボトルは写真のように随分シャレている。緑の蓋もガラス製で、ゴムのシーリングがついている。
オシャレなコニャックを贈るという目的にはいいかも。

leopoldxo.jpg
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2008年05月07日

神谷バー

この老舗バーを忘れていた。
神谷バー

いや、ここをバーと呼んでいいのか実は微妙である。
桜も満開をややすぎ、はらはらと花びらが舞い始める頃、浅草で隅田川きもの園遊会なるイベントがあり、せっかくなので着物で
行ってきた、その帰り、駅前に堂々とあるその電気ブランで有名な店構えに、是非とも寄らねばならないとのある種使命感のようなものを感じて入店。

なぜバーと呼んでいいのかは行った人ならわかると思うが、基本的な作りと言うかスタンスは大衆食堂というか、昔のデパート最上階のレストランと言うような雰囲気だからである。

どうも着席にもルールがあるらしく、なんとか席を見つけ、電気ブランの食券(!)を買ってちょっとお年を召されたフロアレディー(!)に渡す。

専用のシャレたショットグラスで供されるそれは、微妙に甘く、その割には飲みやすい不思議な飲み物であった。
もちろんコニャックではないし、ブランデーにさえカテゴライズされないものではあるが、この店の雰囲気、ビールよりも安いその価格から長く大衆に親しまれてきたのであろう歴史を想像するのは難しくない。

posted by つぅ at 23:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月10日

Lheraud Tres Vieille du Paradis

恵比寿でイベントがあったためその帰りに、かねてから気になっていたとあるバーによった。
コニャックのみならずアルマニャックやカルバドスなども充実、雰囲気もいい素晴らしいバーであったのだが、
マスターにはブログにて名は明かさぬよう頼まれたため、あえて秘す。

いつものようにコニャックを聞くと、棚のこの辺がそうですといわれた中に Lheraud と思しき特徴的な細く背の高いボトルが。
まだ飲んだことのないものだった上、Lheraud なら間違いはないだろうと頼んでみるとこれがうまい!
Petite Champagne の50年熟成、47度。Grande Champagne なら7〜80年と言った所だろうが、華やかな香りに負けない力強い味わいで、幸せ感満喫。

かなりの感動後、Loui XIII の Saint Louis ボトルものは最近の Baccarat ボトルのものよりおいしい、ということでハーフでいただいた。
確かに Baccarat ものよりやや味わいもあるが、やはりその寂しさから個人的にはあまり好きになれない。

そんなこんなで大いに盛り上がり。名前を出せないのが残念な素晴らしいバーだった。
posted by つぅ at 21:31| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

Jean Fillioux Cigar Club

ヘネシー家のマスターブレンダーを代々勤めるジャンフィユー家のシガー向きの1本
Jean Fillioux Cigar Club(ジャンフィユー シガークラブ)

もちろん、Grande Champagne。

Jean Fillioux Cigar Club

1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆☆

さすが Jean Fillioux とうならされるものがある。トレヴュ−に比較すると甘さと香りの広がりを増やした感じで、非常に好ましい。色はやや濃い目であるが、飲み口が濃厚ということではなく、甘さとキレのバランスが絶妙。特にシガーと合わせる必要もない。
かなりお勧め!

 jfcc.jpg
posted by つぅ at 13:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月02日

Ragnaud Sabourin Alliance No.20 Reserve Special

Ragnaud Sabourin Alliance No.20 Reserve Special

以前代表が買ってイマイチだった気がしつつもそれなりに評価していたこの酒。
Ragnaud Sabourin Alliance No.20 Reserve Special(ラニョーサブラン アリアンスニュメロヴァン レゼルブスペシャル)

今回たまたま知人からいただいた。Grande Champagne ものを随分飲みなれてきた今は当時と微妙に感想も違う気がしたが、評価自身は変化無し。今までお勧めに入れてなかったが、このシングルコニャックのスッキリ感はコストパフォーマンスの高い一本と言える。

 rsno20.jpg
posted by つぅ at 23:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

久々コニャック振興会 Ver.2 2008.3.7

さて、久々のコニャック振興会は「Paul GIRAUD」づくしであったことは
Ver.1にお書きした通りです。

maeda bar@麻布十番

春の嵐で、降ったり止んだりの雨の中、現地集合というカタチで
集ったわけです。

激しい雨の中、Barの思い扉を開くと、
カウンターの一番の奥でまったりモードのまっきーさん。

温かいカクテルを頼みボトルを眺めつつ、つぅさま(会長)を待つことに。

つぅさま到着、席に着くやいなや取り出したのは
Cognac FlavorのCigarでした。

「えぇ?!」
「どうしたんすか?いきなり」とまっきーさまのお言葉に

「Cognacには基本Cigarでしょう!」

どうやら、私たちが知らぬ間に「Cognac=Cigar」が基本と
なっていたようです。

様々な場所で、集まりにお顔を出す会長ですからねバー

Cigar(CognacTaste)から漂う
バニラの香りに似たCognacの煙がBar全体を包み込み、
それだけで酔ってしまいそう。

様々な顔
様々な味
様々な香り
様々なCognac評価

またまた「大人な夜」を体験させていただきました。


(PHOTO)順に・・・つぅさま・ポールジロー達・まっきーさま堤井さんシガー.jpg




ポールジローグラス.jpg牧野内さん黄昏.jpg
posted by 長月 at 12:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月11日

久々コニャック振興会 Ver.1 2008.3.7

つうさま、まっきーさま、そして私ゆん。
久々に「コニャック振興会」なる集会を開いた。

お目当ては
T「Paul GIRAUD スパークリンググレープジュース2006」

次に
U「Paul GIRAUD EAU DE VIE VIN 2006」

最後は
V「Paul GIRAUD Vieille Reserve 15ans d'age」

・・・と
「Paul GIRAUD」を堪能したわけです。

***
まず
T「Paul GIRAUD スパークリンググレープジュース2006」

おいしい!の一言に限ります。
まろやかでとても甘く、しかしすっきりとした甘さで喉が
潤されました。

ドライフルーツの香り、シードルにも似た林檎の味。
そしてもちろん葡萄の香り、味。

自然とシャトーの情景が頭に浮かびます。

私だけかもしれませんが、ライチやイチジクといった風味も
感じられました。
これがグレープジュースなのか・・・と疑うほど。

***
U「Paul GIRAUD EAU DE VIE VIN 2006」

こちらは蒸留たものをすぐボトリングしたニュースピリッツ。
蒸留シーズンに現地へ行かなければ飲めなかった(といわれる)
原酒です。

焼酎、練れた芋焼酎に近い、そんな感じを受けました。
アルコールがツンと鼻に来ますが、どこか甘いのです。
しかしながら、ジュースに含まれる香りや味が微かではありますが
鼻腔に抜けていきます。

抽象的な表現になりますが、
青年が背伸びをしようと、懸命なのだけれども、やはり
背伸びできていない自分を分かっているという感じでしょうか。

ジュースと割ったらおいしいかも・・・との私のなんとも邪道な提案、
そして冒険で割ってみましたが、悪くはないです。
ジュースと同じ原料ですから。
何を感じるかは人それぞれですが、冒険してみるのもまた一興です。

***
V「Paul GIRAUD Vieille Reserve 15ans d'age」

やはりこれがCognacなのでしょう。
トゲのない香りと、カドが取れた味。ふんわりと抜ける香りは
ニュースピリッツではあらわせません。
やはり力強く、芯がきちんとあるという感じを受けました。

ジュースから15年ものまでテイスティングしましたが、
3つとも共通する香り、味が口の中に漂います。
この15年ものCognacになる原点を垣間見れたような気がします。



私個人的には甘く、香り立ち込め、どこか柔和なるCognacを
好んでいます。

しかし「Paul GIRAUD」はこのCognacならではの良さもある訳です。


How do you feel today?

Dry or Sweet?

Otherwise,other one?


Ver.2に続きますバー


ポールジロージュース.jpgポールジロー1年熟成.jpgポールジロー15年もの.jpg

posted by 長月 at 16:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月04日

HALLMARK 1969, Cohiba XO

先日ル・パランで飲んだもの。ビールをそれなりに飲んでいたので、思い出せない気もしたため評価はしなかったが、何とか記憶を頼りに。

HALLMARK 1969(ホールマーク 1969)
生産はTiffon社。Grande Champagne A.O.C. の31年熟成。色はやや薄いものの、Grande Champagne らしいしっかりした芳香、柔らかく広がりのある味わいで、まずまずといったところ。

Cohiba XO(コイーバ XO)
Cohiba はキューバの有名な葉巻ブランド。残念ながらこのコニャックの生産者は調べきれていない。
グラスからふくよかに立ち上る香りはさすが。しかし味わいが寂しい。Daniel Buuju Royal 15 のような酸味を少し感じ、甘さや広がり感があまりない。値段の割にちょっと微妙感が漂う。

Jean Fillioux Napoleon(ジャンフィユー ナポレオン)
どちらも冴えなかったので安心できるものを。ラインナップの中では結構下だし、この3種類の中でももちろん一番安いが、香こそ Cohiba に一歩譲るものの味わいを含めた総合力ではダントツ。

posted by つぅ at 00:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

シングルディスティラリーシリーズ Louis Royer Grande Champagne

Louis Royer(ルイロワイエ)社は多くの蒸留所と契約しているらしく、その特徴を出さんとシングルディスティラリー(単一蒸留所)シリーズを出している。
http://www.louis-royer.com/html/jp/cognac-gamme.php

これはその中でも Grande Champagne 地域のマニョリア蒸留所なるところのもの。スコッチではシングルモルトのカテゴリーに入りそうだが、これは単一畑かどうか分からない上、ルイロワイエ社はここから原酒を買って熟成・瓶詰めなので「シングルコニャック」ではない。そういう意味でも「シングルコニャック」のシングル度(?)は極めて高い。

さてこのコニャックは、ウィスキーの世界ではそれなりに有名な International Spirits Challeng (インターナショナルスピリッツチャレンジ)2007のコニャック部門でGold Prize(金賞)を取っている。


Louis Royer Distillerie les Magnolias (Distillerie Collection Grande
Champagne)

1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆

熟成はそれほど長くない(〜20年?)と思われるが、Grande Champagne のすっきり感はそれなりにある。これまた Hardy のような樽香の強さを感じる。そのためせっかくの葡萄の香りがやや沈み込んでしまっている感じ。それなりに素性は良さそうなだけにちょっと残念。

louisroyer.jpg
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2008年02月11日

Maison Brillet Grande Reserve Napoleon

これまた加藤さんからお譲りいただいたもの。

Maison Brillet Grande Reserve Napoleon(メゾンブリエ グランドレゼルブナポレオン)

ブリエ家は Grande Champagne, Petite Champagne に葡萄畑をもつ自家蒸留農家。Grande Champagne シリーズも出しているが、これは熟成の速い Petite Champagne もの。
http://www.brillet.fr/Welcome.html

Maison Brillet Grande Reserve Napoleon

1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆☆

立ち昇る香りは優しく上品。シングルコニャックらしいすっきりした味わい。Petite Champagne もなかなかどうして立派なもの。軽やかで飲みやすく、やや味わいの広がりに寂しさがあるものの、Napoleon クラスとしては十分高品質と言える。総合は限りなく☆4つに近い。開栓後3日ほどすると閉じ込められていた香りも大きく開き始め、小気味のいい華やかさと相まって、飲んでいて楽しい気分にさせてくれる。かなりコストパフォーマンスの高い1本と言えよう。

brillet.jpg

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2008年02月06日

Hine Triomphe

こちらは先日の加藤さんにお譲りいただいたもの。
Hine Triomphe(ハイン トリオンフ)

Grande Champagne の長期熟成もの。50種類以上の原酒ブレンド、Hine の中では最も複雑だそうで、格としてはXOの上。今は Extra がないので、基本的には Extra クラスだろう。

HINE Triomphe
1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆
グラスからは Grande Champagne の長期熟成香が溢れてくる。味わいにやや樽の焦げた感があり少し甘いところもあって Otard 的な感覚。しかしOtard ではここまでの香りは味わえない。以前飲んだ Extra よりも香り、味わいとも深い。☆の数は一緒だが、総合力ではこちらの方が少し上。ただ、樽香がちょっと強めなところが気になるといえば気になるかも。しかし開栓後しばらくすると、香りの華やかさも消え、その樽香の重さが気になってくる。格の割には奥が浅いように思える。

triomphe.jpg


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2008年01月30日

Jean Fillioux Star2000

先日加藤さん にコメン トをいただいた Jean Fillioux Star2000(ジャンフィユー スター2000)。 ここで安かったので、早速購入。なんとビロードの布袋に入ってちょっと高級そう。しかし袋から取り出してみると色合いはやや薄い。
ちょっと調べてみても熟成がどの程度かよく分からない。ここの値付けからすると、トレヴューとレゼルブファミリアルの間の設定。しかし感覚的にはト レヴューほどの香りの深みがない。20年弱の原酒をミレニアム記念として出したのではなかろうか?

Jean Fillioux Star2000

1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆

期待感から評価は厳しいものになってし まった。ジャンフィユー特有の熟成香はあるものの、味わいの広がりはセプドール程度の感覚。すっきりしていてこれはこれで十分おいしくいただけるのである が、この程度では名家のミレニアム記念が泣くというものだ。

star2000.jpg
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2008年01月27日

大手VSOP飲み比べ

先日、トレーダーズバー モルターリブスで開かれたトレーダーズミーティングに参加した後、Hennessy V.S.O.P. Privilege(ヘネシー V.S.O.P プリヴィレッジ)が入ったということで、VSOPの選択肢は他に、Remy Martin, Camus, Otard, Frapin と揃ったこともあり、Frapin 以外の4つを全部飲んでみた。

そもそもヘネシーのVSOPは、XOに比べてあまりに弱いイメージという過去の記憶があって、最近は全く口にしたことがなかった。同店の在庫に勧めたのは、ヘネシーの営業が来たとき一本もないというのも寂しいだろうからVSOPくらい置いておいたら?という後ろ向きな姿勢からだった。

Remy Martin, Otard が置いてあるのは、ここにも書いてあるとおり、私がそれなりに気に入っているから。

さて、このときまでに飲み放題でビールやワインをそれなりに飲んでいたので、評価は例によっていい加減といいつつも、どうもヘネシーが思っていたよりうまい。香りの立ち方はレミーより上に感じた。Privilege とついたものは昔のVSOPとは違うのだろうか?ちなみにヘネシーには Fine Champagne 規格の上位のVSOPもあるが、これは別格。
ま、そういう点では Grande Champagne 規格の Frapin も別格と言っていいのでこの比較に入れていない。

そんな中、香りはヘネシー、レミー、オタール、カミュの順、味わいはレミー、オタール、ヘネシー、カミュの順と言った感じ。ただし上位3つは僅差と言ってよい。ま、ヘネシー、オタールは開けたばかり、レミー、カミュは開栓後半年以上の上、もう残り少ない状態だからフェアではないとも言えるのだが。

そう、次は Martell V.S.O.P. をいれてもらおう。
posted by つぅ at 22:22| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月13日

HINE XO

今回はHINE XO(ハイン XO、リンクは微妙に別物)。
ハイン社はネゴシアンとよばれる自社畑を持たず原酒を買ってきて熟成、ブレン ド、瓶詰めするメーカー。このXOは Grande Champagne, Petite Champagne か らなる Fine Champagne。

HINE XO

1.飲む前の香り
☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆

以前、Napoleon と Extra は飲んだことがあった。Napoleon は甘いだけで寂し い感じ、Extra はスッキリ上質で幸せな感じだったため、色やボトルの形状から しても Extra に近いものを想像(期待)していたが、どちらかといえば、Napoleon に近くやや濃厚な飲み口で、純然たる Grande Champagne のようなピシッっとした感覚はないが、しっかりとした適度な甘さ感がコニャックの王道を行っている感じではある。

hinexo.jpg
posted by つぅ at 23:35| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

エレヴァージュ詣で

仕事始めの後、大発会後のトレーダーたちの待つ、私もコニャックアドバイザーを勤める Bar “mortalibus”へ。
推奨した Domaine Frapin Vieille Grand Champagne(ドメーヌフラパン ヴィエイユグランドシャンパーニュ)と OTARD V.S.O.P.(オタール VSOP)が増えている。
なんだかんだで、コニャックの飲みどころをそろえているバーとしては都内でもかなり上位といってもいいのではなかろうか。

で、その後久しぶり(でもないか)にエレヴァージュへ。
もう閉店も近い中、帰りそうなお客さんが一人だけ。(いつもすいません、吉田さん)
そんな中、以下の3杯。

Pierre Croizet XO (ピエールクロワゼ XO)
ファンボア主体の軽めだが香り豊かな味わい

Delamain 1973 (デラマン 1973)
同じ銘柄でイギリス熟成(アーリーランデッド)とフランス熟成があるが、飲んだのはフランス30年熟成。(ちなみにイギリス熟成も置いてある)
デラマンらしく辛口。やはり味わいの深さが寂しい。

Hardy 1950 (ハーディ 1950)
グランドシャンパーニュ葡萄の熟成感をしっかり味わえる50年もの。すっきりした甘さでブレンドの妙味を味わえる。必ずしもノーカラメル、ノーシロップがいいというわけではない事を確認させてくれる。

それと、ポールジローのスパークリングジュースを飲ませてくれた。
葡萄というより焼きリンゴや桃の甘い味わいで、普通においしい。
これが蒸留されるとどうも寂しい感が否めないから不思議だ。

エレヴァージュでは、なにやら今年もいろいろ種類を増やしてくれるそうな。意味不明なオールドボトルではなく、本当においしい物をそろえてくれるのが素晴らしい。

一人でも気軽に行ける店というか、一人のほうが望ましいくらいの感じの店なので、いろいろなコニャックを試して見たい方には是非お勧めのバー。

posted by つぅ at 15:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月20日

A.E. DOR Napoleon

これまたヤフオクで以前落としたもの。
A.E. DOR Napoleon

例によってコルクも古く、残念ながら開栓に失敗したので、撮影の後カミュのバ
カラボトルに移し替え。
なにやら、ファンボア+ボルドリにグランドシャンパーニュの原酒を混ぜてある
という。熟成年数は不明。

A.E. DOR Napoleon

1.飲む前の香り
☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆
4.グラスの残り香
☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆

ちょっと厳しい結果になってしまったが、Napoleon と言う格付けからすると仕方ない感じ。基本的に香りは乏しい。口に含むといわゆる王道のコニャック風味が広がりはする。やや甘めで、少々意図的とも思える樽香。ボルドリ由来からか、やや力強さもあるものの、舌にまとわりつくようなねっとり感。バーで飲んでも2杯目を頼みたくないような感じである。

aedor.jpg
posted by つぅ at 23:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

やはり60度は強烈

先日も書いたトレーダーズ・バー モルターリブスDaniel Bouju Brut de Fut Royal(ダニエルブージュ ブリュットドフーロワイヤル)が入った。

例によって強烈なインパクト。しかし、60度とは思えない味わいと香りがある。新樽熟成による漆黒のような色合いも特徴的。樽香、葡萄の香りともしっかり乗っていて、これまた15年とは思えない。

ちなみにこれも「シングルコニャック」である。
posted by つぅ at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月03日

Frapin VIP XO

Frapin は結構好きなタイプなので、買い置きしておいたもの。なにせ、ヤフオクでいろいろ買ってしまってるため、なかなか順番が回ってこなかった。
Frapin V.I.P. XO(フラパン VIP XO)

ボトル下部の装飾は24K。グランドシャンパーニュの「シングルコニャック」。フラパン家はグランドシャンパーニュの中でも一等地、しかも最大の自社畑をもち、その葡萄の木は50年掛けて理想的なスタイルに育てられる。

Frapin VIP XO

1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆

Frapin 家の伝統を受け継いだ長期熟成酒。上品だが力強い香り、すっきりとした飲み口、しっかりとした葡萄の味わいとなかなかの銘品である。Domaine Frapin Vielle を上品にしたような感じとは言えるが、やや個性が乏しい感じは否めない。

frapinxo.jpg
posted by つぅ at 23:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする