コニャックの場合は各メーカーとも極力伝統の味を守るために、多くの原酒をブレンドして、均一な味わいを作ることに神経を注いでいる。
年による葡萄の出来による差を吸収するため、例えば20年ものと言うときも15年から25年熟成の原酒から去年の味と同じ物を作り出す。
これが各メーカーの「マスターブレンダー」の腕にかかっている。
ただし、中にはヴィンテージ物を出しているメーカーも多少はある。
このうち、特定年の蒸留後原酒をイギリスに運び、テムズ川沿いの倉庫で熟成した物は「アーリーランデッド」と呼ばれる。
ブレンドしていないために味わいのシンプルなところが特徴的。また毎年作っているわけではないため、特定年の物しかない。
BNICは1963年に年号表示を禁止し、1987年に解禁したらしいです。
禁止されたのは当時の製品は実際に表示年100%のものはむしろ例外では?という疑問があったからのようです。
解禁後は表示の信憑性のためいろいろ規則が設けられました。
年号表示で販売予定の在庫は専用の倉庫に貯蔵し、樽にもBNICの封印を施し、倉庫にはBNICの鍵をかけ、製造過程にはBNICの職員が立ち会う等々。
カミュのメットル・ド・シェ、パトリック・レジェ氏の言によれば、
「毎回立会人に支払う経費が、時にはコニャック自体の価格よりも高くなってしまいます」
とのこと。
4大銘柄では最近レミーマルタンが1988年を販売してます。
Cognathequeのサイトでは227ユーロで、XOの148ユーロよりだいぶ高く、エクストラの284ユーロよりちょっと安い値段になってますね。
さすがですねぇ。4大銘柄というと1972, 1982 のヘネシーアーリーランデッドは結構好きです。レミー1988は飲んだことないですねぇ。ちょっと値段の割に熟成が短いような気もしますが、そういう理由なんですか。