2007年10月18日

Single Cognac

かの日経の記事にもあった「シングルコニャック」。恥ずかしながら実はこの言葉をよく知らない。
このブログでも「シングルヴィンヤードコニャック」とか「シングルディスティラリーコニャック」などはとりあげた。
それぞれ単一畑とか単一蒸留所とかの意味であるが、単に「シングルコニャック」というと何をさすのか?上記以外だと単一年というのもある。もしかしたら単一原料(原酒に混ぜ物無し)というのもあるのかも。

いずれにしても、スコッチの「シングルモルト」派が作った言葉ではなかろうか?少なくとも BNIC(フランスコニャック協会、コニャックの品質基準をあれこれ定めている)によるものではないだろう。
多分銘柄的には Paul Giraud などがその代表なのではなかろうか?

しかし、個人的には必ずしも「シングルコニャック」と呼ばれるものが好きなわけではない。混ぜもののないことがうたい文句の Paul Giraud は、個人的にふくよかさが寂しい気がするし、ラニョー家のものも同様に感じる。

一方、Jean Fillioux がシングルコニャックに入れられているのかどうかは微妙な感じであるが、ここのはどれをとってもすばらしい。

個人的に好きな Frapin は、基本的に(大きいながらも)自前の畑、自前の蒸留所ベースなので、原理的にはシングルコニャックと呼ばれてもいい資格はありそうだが、多分そうではない気がする。

また、アーリーランデッドものは単一樽(すなわち単一年)であるが、これまたシングルコニャックと呼ばれなさそうな。

一方、ブレンドの妙である銘酒 Martell Cordon Bleu などは、大量生産にもかかわらず、基本的な味わいをずっと続けるためにブレンダーが最大限の努力を払う。
つまり、シングルコニャックとは対極にあるが、やはりこの銘柄の伝統を葡萄の出来にかかわらず一定に保つというブレンディングの巧みの技にこそコニャックの真髄を感じる。

もちろん、「シングルコニャック」のように味わいのブレを楽しむという飲み方もあるだろう。シングルモルトやワインなどを楽しんでいる人からはそのほうが自然なのかもしれないし、多くの人がコニャックの味わいに気づいてくるのは大いに結構なことである。
今後はそういう飲み方がメジャーになっていくとそれはそれで寂しい感じではあるが。



posted by つぅ at 20:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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