コニャック地方の中心を流れるシャラント川沿いにある古城、シャトー・ド・コニャック。
元はフランソワ1世が持っていたもの。国に没収されたものをオタール男爵が1796年にコニャック製造所として購入。
その3mにもおよぶ厚い石の壁で通年の平均気温が15度、シャラント川がもたらす90%という非常に高い湿度がコニャックの熟成に非常に向いているとある。
ボトル形状はハクション大魔王の壺(古くてスイマセン)のような特徴的なもの。
グラスの内側を滴る「足」の形状からデザインされたそうな。
基本的な酒質傾向は甘め、熟成初期に小型の新樽を使うため樽香が強めといった特徴がある。
VSOPは、とにかくその安さが特徴。
とはいえ、ちょっと前までは2,000円程度だったものが、今は安い所でも 2,497円。
一応、Fine Champagne(Grande champagne 50%以上+Petite Champagneのみ)ということになっているが、その特徴は薄い。

Napoleo は、VSOP に比較すると、大分熟成感がある。ちなみになぜか Grande Champagne, Petite Champagne, Borderies, Fins Bois のブレンド。

XO も Grande Champagne に Borderies でのスミレの香り付け、Fins Bois での力強さ付加をおこない、それなりの複雑さを出している。
非常に樽香が強く、甘口でしっかりとした熟成感が楽しめる割にはお手頃価格でありお勧め。

25年位前の酒税改正でヘネシー、カミユ、レミー等々今まで高嶺の花だったものが手の届くお酒に。当時スーパーに勤めていた私めは次なる魅力の商品ラインナップを思案しておりました。
オタールと聞いたことがないVSOPを飲むと、美味しいではないですか。フィーヌシャンパーニュ規格を2000円位で買えるなんてと思い早速店頭に。まずまずの人気商品になりました。
現在フィーヌシャンパーニュ規格は何処にも記載されておらず、また当時感心した味にも感じなくなっております。オタールも売れてきたら規格を満たす原酒が用意出来なくなったのでしょう。
余談ですが、クルバジェはいまだにフィーヌシャンパーニュを標榜しておりますが、う〜んです。