日本における(多分日本一の)コニャック権威、鯉沼さんと田中屋の栗林さんがすでに談義中のところへ到着。
程なくして産経さん登場。
最初は私がコニャック全般、コニャック協会のことなどの背景的な事など話したが、後半は取材と言うより、鯉沼さんのコニャック講義というような感じでいろいろためになる話が聞けた。例えば1haの畑には3,000本以下の葡萄の木、そこから取れるワインが36,000リットル、それを蒸留して作られるコニャックが 4,000 リットルとか。
そんな中で、話はシングルコニャックの話題に。基本的には以下のような感じ。
・言葉自体は栗林さんがつけた
・このような名前をつけたところ田中屋さんでの売り上げ急増
そこで皆で討議
・基本的には単一自家農園、自家蒸留のもの
・propriété と表示されているものもある
・各農家ごとに畑や蒸留器などが違うため、ノウハウはそれぞれ独自
・このような農家はコニャク地方に1万以上ある
・ただし日本に来ているものは200ちょっとほど
・しかしこれらの農家はほとんどが非常に小規模であり、大手に押されている
・一方、これらの農家の中でも大手を凌駕する品質の物も多い
・これらの農家を守るためにも差別化する呼び方は確かに欲しい
・propriete と言うラベル標記をつけてない農家にもつけてもらうように言おう
・「シングルコニャック」と言う名前は確かにわかりやすい感覚
・シングルコニャック=cognac a la propriété
・この手の物は文法に関係なく呼べるだろうから propriete cognac(プロプリエテコニャック)でもいいのでは
・イギリスでも Single Cognac という言葉を流行らせてしまおう
と言う感じで、随分グローバルな展開に。
いずれにしろ、シングルコニャックがブームらしいのは確か。是非皆さんもどうぞ。