2007年10月28日

シングルコニャックブーム

日経の記事を見た産経の記者から取材の申し込みがあり、例によって Ne Plus Ultra に集合。
日本における(多分日本一の)コニャック権威、鯉沼さんと田中屋の栗林さんがすでに談義中のところへ到着。
程なくして産経さん登場。

最初は私がコニャック全般、コニャック協会のことなどの背景的な事など話したが、後半は取材と言うより、鯉沼さんのコニャック講義というような感じでいろいろためになる話が聞けた。例えば1haの畑には3,000本以下の葡萄の木、そこから取れるワインが36,000リットル、それを蒸留して作られるコニャックが 4,000 リットルとか。

そんな中で、話はシングルコニャックの話題に。基本的には以下のような感じ。
・言葉自体は栗林さんがつけた
・このような名前をつけたところ田中屋さんでの売り上げ急増

そこで皆で討議

・基本的には単一自家農園、自家蒸留のもの
・propriété と表示されているものもある
・各農家ごとに畑や蒸留器などが違うため、ノウハウはそれぞれ独自
・このような農家はコニャク地方に1万以上ある
・ただし日本に来ているものは200ちょっとほど
・しかしこれらの農家はほとんどが非常に小規模であり、大手に押されている
・一方、これらの農家の中でも大手を凌駕する品質の物も多い
・これらの農家を守るためにも差別化する呼び方は確かに欲しい
・propriete と言うラベル標記をつけてない農家にもつけてもらうように言おう
・「シングルコニャック」と言う名前は確かにわかりやすい感覚
・シングルコニャック=cognac a la propriété
・この手の物は文法に関係なく呼べるだろうから propriete cognac(プロプリエテコニャック)でもいいのでは
・イギリスでも Single Cognac という言葉を流行らせてしまおう

と言う感じで、随分グローバルな展開に。

いずれにしろ、シングルコニャックがブームらしいのは確か。是非皆さんもどうぞ。


posted by つぅ at 19:31| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月27日

目白田中屋

以前からあちこちのサイトでも有名な目白の酒屋、田中屋。
いつか行こうと思いつつ、なかなか目白と言う場所が個人的にネックになって行けないでいたのだが、このたび縁があって行ってきた。

地下の広い店内にびっしりと酒瓶が並んでいる。
その中で、レジ前の棚(一等地?)にかなりの数のコニャックが並んでいた。
メジャーどころは基本として、かなりマニアックなものまで幅広い品揃え。100種類近くあるのではなかろうか?(いやもっとかも)
一本一本解説もついていて、おいしいお酒を知ってもらいたいという店の姿勢が感じられる。

結構銘柄は知っているつもりであったが、まだまだ知らないものが多いことを認識させられた。

価格も非常に良心的なので、是非活用していきたい店である。

目白田中屋
東京都豊島区目白3-4-14 (山の手線目白駅 徒歩1分)
03-3953-8888


posted by つぅ at 13:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月23日

恵比寿 Vessel, ODIN

本当は吉祥寺の Vision という店が気になっていたのだが、やはり遠いし、仮に気に入ったとしても通えないし、ということで、同店の系列 Vessel を覗いてみた。
恵比寿西の五叉路を少し入った小さなビル。1F(地下もらしい)は立ち飲みスタイルのワインバー、2Fがカウンター、3Fがソファー席と使い分けられる。
しかしちょっと狭い。ボトルもびっしりあるので、倒さないかも不安になる。

コニャックは Paul Giraud がスパークリングジュース(!)から Tres Rare まで、Ragnaud Sabourin が No10〜No35、それになぜか Hennessy X.O. と、個人的には微妙なセレクション。
そこに Truffle au Cognac なる不思議なものがあったので頼んでみた。
Paul Giraud V.S.O.P.のボトルにトリュフを入れたもので、なにやらまろやかなものらしい。
ところが飲んでみると大地の香りで、まさにマール。(ワインの絞りかすを蒸留したもの)
うまいんだかうまくないんだかよくわからない妙な飲み物だった。

そこで今度は正統派 ODIN へ。前回は私一人だけだったが今回はかなり混んでいた。
今回はオーナーの菊地さん自らいろいろ説明してもらった。

今回いただいたのは、J.P. Menard & Fils Ancestrale、CARVET 1928 と例によってマイナーなもの。
CARVET(カルベ) はボルドーのワイン業者が樽で買って瓶詰めしたもの。なんとなくアーリーランデッドのような雰囲気。だが、香りはかなりのもの。
一方、Menard(メナール)は、45年熟成、アルコール度数45度と少し個性的。これが香り、味わいとも非常にすばらしかった。グラスの残り香も十分。
ODIN は、たまに行くと変わったものに出会える店といえる。

posted by つぅ at 01:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

Single Cognac

かの日経の記事にもあった「シングルコニャック」。恥ずかしながら実はこの言葉をよく知らない。
このブログでも「シングルヴィンヤードコニャック」とか「シングルディスティラリーコニャック」などはとりあげた。
それぞれ単一畑とか単一蒸留所とかの意味であるが、単に「シングルコニャック」というと何をさすのか?上記以外だと単一年というのもある。もしかしたら単一原料(原酒に混ぜ物無し)というのもあるのかも。

いずれにしても、スコッチの「シングルモルト」派が作った言葉ではなかろうか?少なくとも BNIC(フランスコニャック協会、コニャックの品質基準をあれこれ定めている)によるものではないだろう。
多分銘柄的には Paul Giraud などがその代表なのではなかろうか?

しかし、個人的には必ずしも「シングルコニャック」と呼ばれるものが好きなわけではない。混ぜもののないことがうたい文句の Paul Giraud は、個人的にふくよかさが寂しい気がするし、ラニョー家のものも同様に感じる。

一方、Jean Fillioux がシングルコニャックに入れられているのかどうかは微妙な感じであるが、ここのはどれをとってもすばらしい。

個人的に好きな Frapin は、基本的に(大きいながらも)自前の畑、自前の蒸留所ベースなので、原理的にはシングルコニャックと呼ばれてもいい資格はありそうだが、多分そうではない気がする。

また、アーリーランデッドものは単一樽(すなわち単一年)であるが、これまたシングルコニャックと呼ばれなさそうな。

一方、ブレンドの妙である銘酒 Martell Cordon Bleu などは、大量生産にもかかわらず、基本的な味わいをずっと続けるためにブレンダーが最大限の努力を払う。
つまり、シングルコニャックとは対極にあるが、やはりこの銘柄の伝統を葡萄の出来にかかわらず一定に保つというブレンディングの巧みの技にこそコニャックの真髄を感じる。

もちろん、「シングルコニャック」のように味わいのブレを楽しむという飲み方もあるだろう。シングルモルトやワインなどを楽しんでいる人からはそのほうが自然なのかもしれないし、多くの人がコニャックの味わいに気づいてくるのは大いに結構なことである。
今後はそういう飲み方がメジャーになっていくとそれはそれで寂しい感じではあるが。

posted by つぅ at 20:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

トレーダーズ・バー モルターリブス

最近ずっと常連化しているのがトレーダーズ・バー モルターリブス
その名のとおり、若きトレーダーたちが集まる。ここで言うトレーダーとは、個人株式投資家のこと。
多くはデイトレーダーと呼ばれる、1日のうちに何度も売り買いを繰り返し、その日のうちにほとんどを現金化してしまうプロの投資家達である。
縁があって私もこのバーに出入りするようになり、多くのカリスマトレーダーたちとも親しくなった。

ところが当初このバーには1本もコニャックを置いていなかった。
そこで、無理を言って少しづつ置いてもらうようにし、さらにいろいろわがままを言っていたら、いつのまにか同店の「コニャックアドバイザー」なる名刺を作られてお願いされてしまった。ま、断る理由もなかったのでお受けしている。

そんなこんなで、トレーダーたちにもコニャックを勧めていると皆「初めて飲みます」、「うまいですねぇ」、「私もコニャックにはまりました」と口々に言ってくれて、アドバイザー冥利に尽きるというもんである。

同店にあるコニャックは
・ジャンフィユー レゼルブファミリアル
・ジャンフィユー トレヴュー
・ジャンフィユー コックドール
・マーテル コルドンブルー
・レミーマルタン VSOP
・カミュ VSOP

ジャンフィユーに偏っているのはひとえに私の趣味。3種類置いてあるバーはそうそう無いはず。私が知っているのはエレヴァージュくらい。

特に金曜日はトレーダーズデイといって、トレーダーが多く集まるので、カリスマトレーダー達と直接投資の話ができ、お勧め。
コニャックファンを見たといえば1杯くらいサービスしてくれるだろう(のはず…かも…)
posted by つぅ at 01:30| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

日経の記事

はばかりながら、先日日経の取材を受けたやつが掲載されたので、ここにこっそり公表。

日付:2007年10月10日(水)
媒体:日経流通新聞 16面(一番裏約半面、一面にもちょっとだけ)

そもそもが、マイナーな媒体の上(日経さん、ゴメンナサイ!)、既に発効日が過ぎて久しいので、会社等でとっているのでもない限り見れないかも。しかも私の部分はほんの数行。
また先の日記のとおり、編集趣旨とは異なるコメントをしたため、微妙な内容に。

ただ、少しでもコニャックというものが世間に知られるのはそれなりによいことなので、今後もこういう機会があれば積極的に臨みたいとは思っている。
posted by つぅ at 22:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月02日

Domaine Frapin Vieille Grand Champagne

これまたヤフオクでもゲットしたのだが、コニャック協会の打ち合わせで Ne Plus Ultra に行ったら置いてあったので飲んでみた。

Domaine Frapin Vieille Grand Champagne(ドメーヌフラパン ヴィエイユグランドシャンパーニュ)

特に期待はしていなかったのだが、Frapin では外れたことがなかったので、それなりの安心感を持っていた。
ところがどっこい!グラスから溢れる芳香は予想をはるかに超えるすばらしいものだった。何やら熟成は10〜15年程度ということで、つくづく熟成年数が長ければいいというものではないと感じた。

Domaine Frapin Vielle Grand Champagne
1.飲む前の香り
☆☆☆☆
2.口に入れたときの口腔から鼻腔に抜ける香り、味わいの広がり
☆☆☆
3.飲んだ後の口内に残る余韻
☆☆☆
4.グラスの残り香
☆☆☆
5.総合(幸せ度)
☆☆☆☆

上にも書いたが、グラスから立ち上る香りがすばらしい。力強さと熟成香のバランス感が見事。この香りに浸っているだけで十分幸せ感が高い。味わいの広がり感は香りに比べると少し寂しいが、Frapin 独特のちょっと変わった味わいもあり、個人的には評価の高い1本となった。
posted by つぅ at 01:13| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | テイスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする